社員エンゲージメントの向上
社員エンゲージメントの向上に関する基本的な考え方
- AsIs
- 社員一人一人が健康で働きがいを感じられるような職場環境を整備するため、2024年度より導入した「パルスサーベイ」を継続的に活用することにより、「社員相互の信頼」を深め、「一人一人が力を発揮できる職場づくり」を推進しています。さらには、「イノベーションを生み出す組織風土」を目指し、ワークライフバランスの推進を図りながら成長を実感できるキャリア育成制度も展開しています。
- ToBe
- 人材の多様化と価値観の変化により、企業と社員の関係は「相互拘束型(縛り・縛られる)」から「相互選択型(選び・選ばれる)」にシフトし、「企業は選ばれ続け、社員の力を十分に引き出す」必要があります。社員一人一人の個性や価値観を尊重し、挑戦意欲を育む職場環境の整備に力を入れて社員のエンゲージメントをさらに高め、企業全体の生産性向上を図っていきます。
パルスサーベイの実施
「社員エンゲージメントの向上」を目的に、2024年度から月に1度のパルスサーベイを実施しています。エンゲージメント調査については、これまでストレスチェックと合わせて実施し、集団分析結果を管理職に共有する形で職場環境の改善を図ってきましたが、2024年に導入したパルスサーベイでは、エンゲージメントに関する因子に絞った項目についてさらに深掘りした調査を行い、管理職のより具体的な行動変容と、人事施策等の企画・実施に役立てるほか、社内コミュニケーションの活性化にもつなげています。
回答率は毎回90%を超えており、全体的に「上司や同僚とのコミュニケーション」「仕事に誇りを持ち、仕事に対して前向きな姿勢」などの結果は良好であった反面、将来に向けたキャリア管理について不安を抱えている社員がいる可能性があることが分かりました。この結果を受け、今後は社員が納得できるようなキャリア開発に関する施策をさらに進めていきます。
サーベイの目的
社員エンゲージメントの向上(社員一人一人の意識や職場環境に関する現状を多角的に把握し、組織や職場の課題を明らかにする)
結果の活用(目指す姿)
- 役職や年齢、立場に関係なく、社員一人一人が互いの強みを認め合い、弱みを補い合う協力的な関係づくりを推進する
- そうした風通しの良い職場風土のもと、「長時間労働」や「働きやすい職場」といった課題について率直に意見を交わし、課題の解決に向けた具体的な改善に取り組むことで、誰もが安心して働ける職場づくりを目指す
実施結果
2024年度 平均回答率 91.9%
タウンホールミーティングの開催
経営トップとの対話によって、社員エンゲージメントを向上させることを目的に、国内外の拠点でタウンホールミーティングを開催しています。
2024年度は、「変化する社会において当社が持続的な成長を遂げるには、将来どうあるべきか」というテーマで、社長と社員の双方向でディスカッションを行いました。自由闊達に意見交換できる風土を大切にしながら社員の心理的安全性を高めることで、個々の挑戦する意欲を引き出し、新たな価値創造につなげていきます。
組織風土改善委員会
「組織風土改善委員会」は、全社員が相互信頼・協調の精神のもと、物質面、精神面での働きがいを感じられる組織風土をつくることを目的として、社長直下の活動組織体として1975年に発足しました。
この委員会には地区ごとに事業部や部署を横断した立場の異なる社員が参加し、職場環境の改善・制度の改正のための調査・検討・提案活動に加え、広く社員や家族の交流を図るさまざまなレクリエーションイベントや文化・スポーツ同好会や部門を越えた社員間交流会、地域社会イベント・ボランティア活動への参加などを関係部門とも協力しながら立案し実施しています。会社はこうした社員の思いが起点となる活動が活発に行われるようことを奨励し、一定の予算をつけながら活動支援を行っています。
就業規則など社員の処遇にかかわる制度の重要な変更については、立案担当部門から委員会に意見を求めるなど、社員の意見や思いを積極的に取り入れる活動に取り組んでいます。
当社には創業以来労働組合が存在しないため、法的に求められる労使協議においては、全社風土改善委員長が社員の過半数を代表する労働者代表としての役割を担います。