設計
意図や過程も図面に落とし込む。
2018年入社


2018年入社
入社の経緯
小学生の頃、両親が注文住宅を建てるために設計士さんと打ち合わせをしており、そこに同席させてもらっていました。その際、設計士の方がさまざまな方向から提案している様子を見て、設計に興味を持つようになったのです。その後は意匠系の建築の道に進もうと考えていたのですが、大学で学ぶうちに「自分には設備系が合っているかもしれない」と思うようになりました。一から自由に発想するよりも、多様な数値を計算して最適な設計を導き出す方が自分の性に合っていたためです。そこで、サブコン業界を調べていく中で出会ったのが大気社でした。空調設備のプロフェッショナル企業であることはもちろん、インターンシップや説明会に多くの若手社員が登壇していて、若手を大事にしている会社なのだということが伝わってきました。せっかく仕事をするならどんどん成長していきたいと考えていたため、内定後はすぐに入社を決めました。


仕事内容
入社後はビル空調の設計を7年間担当し、今年から工場や研究施設など産業空調の設計を担当しています。同じ設計ではあるのですが、ビル空調と産業空調は設計方法がまるで違います。ビル空調の場合はビルの用途や利用者数を踏まえて空気環境を考えるのですが、産業空調の場合は製品の品質を確保するための温度・湿度、1μm(マイクロメートル)の塵も許さない清浄度など、製品のための空気を考えなくてはなりません。その空間を使う対象にとって最適な空気を届けることが重要なのです。だからこそ大切にしているのは、意図や過程も含めて図面に落とし込むこと。なぜその設計に至ったのか、どこに注意して施工してほしいのかが伝わらないと、先ほど述べた「対象にとって最適な空気を届ける」ことはできないためです。こうした工夫によって、当社の施工担当だけでなく他業種のご担当者から感謝されることもあり、やりがいにつながっています。
将来の展望
目標は、ビル空調と産業空調、両方を高いレベルで設計できるオールラウンダーになること。産業空調の設計部署に異動したのも実はそのためです。ビル空調の設計スキルだけでなく産業空調の設計スキルも身につけることで、大気社が手がけるさまざまな案件に対応できるようになりたい。そう考え、思い切って上司に相談したのがきっかけでした。ただ、そう簡単に空調設計のプロフェッショナルにはなれません。優れた設計ができるようになるには、これまで以上に多様な案件に挑戦し、より広い視点を身につける必要があります。そこで業務と並行して資格取得にも取り組んでおり、現在は設備設計一級建築士の資格取得を目指しています。業務で得た専門性と、資格取得を通じて得た専門性を掛け合わせて、どんどん成長していきたいです。


休日の過ごし方
夫も大気社で働いているため、二人で予定を合わせて有休を取得し、よく旅行に行っています。近くの観光地をドライブすることもありますが、年に1回程度海外旅行に行くことも。次は台湾に行こう!と計画を立てています。仕事もプライベートも充実できる環境があり、本当にありがたいです。


私が思う、
空気のおもしろさ


「人が空気をどう感じるか」は、温度だけではなく湿度など複数の要素に左右されるという点が、空気のおもしろさの一つだと思います。一見、温度によって暑さや寒さが決まっているように思いますが、室内の温度が適切に保たれていても、湿度が一定の割合を下回ると実際の温度よりも寒く感じやすくなるのです。そのため、冬期の空調を考える上では加熱だけでなく加湿も重要な要素になります。逆に夏期は、冷却と同時に除湿をすることで涼しさを保つことができる。さまざまな要素によって空気の感じ方が変わるということを踏まえた上で、それらを組み合わせて最適な空気を設計する。それが設計者としての重要な役割だと感じています。




