Interview 05

研究開発

空気の可能性を広げるため、
「なぜ?」を徹底的に追求し続ける。
岸田 立さん
地球惑星科学専攻 卒業
環境システム事業部 技術開発センター 開発2課
2019年入社
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岸田 立さん
地球惑星科学専攻 卒業
環境システム事業部 技術開発センター 開発2課
2019年入社

入社の経緯

私が大学で取り組んでいたのは、地下水の研究。雨や雪が地下にしみ込み、それが温泉になってまた蒸発して……というサイクルについて研究するうちに、環境保護や資源の有効利用について興味が湧き、インフラや環境に関する企業を見ていました。数ある企業の中から大気社を選んだのは、事業の軸である空気が社会インフラであることはもちろん、その研究領域の幅がとても広かったため。ビル空調や車の塗装システムのみならず、植物工場やクリーンルームなど、一つの分野にとどまらずに技術を活用している点に惹かれたんです。自分自身、大学の研究では従来のやり方に縛られず、なるべく多様な視点から解決策を探すよう心がけてきたため、大気社の姿勢に強く共感を覚えました。開発職として1つの領域に特化するのもいいけど、自分は幅広く挑戦していける環境に身を置きたい。そう思い、入社を決めました。

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仕事内容

入社後は技術開発センターに所属し、自動車の性能試験などを行う環境試験室の開発や改良を手がけています。対象地域の温度や湿度を再現し、自動車が安全に走行できることを確かめる環境をつくる。それがこの設備の役割です。昨日うまく調整できていたのに今日は再現できなかったり、一つひとつのデータを綿密に分析する必要があったりと大変なこともありますが、開発者としては「どうしてこの数値が出るんだろう」「他のアプローチも試してみよう」と試行錯誤する日々にとてもワクワクしています。また、大気社は技術開発に力を注いでいるため、新たな機材が必要な場合も柔軟に対応してくれることが多いんです。分からないことやどうしても解決できないことがあった際には、先輩たちが相談に乗ってくれるので、安心して開発に取り組むことができています。

将来の展望

これまでの空調の枠にとらわれない、新たな技術を開発すること。それが私の目標です。というのも、すでに現在の空調技術は高い精度を誇っており、従来の開発を続けていても限界が来ると思っているんです。より高みを目指すためには、空調だけに目を向けるのではなく、AIなどの先端技術を取り入れたり他の業界と協働したりと、技術をかけ算していく必要があります。そのために今、データをもとに現実の環境を仮想空間上に再現するデジタルツインの導入に取り組んでいます。まだまだリアルタイムで環境を再現するまでには到達していませんが、シミュレーションの実施までは実現できたので、先輩に相談したり文献を漁ったりしながら、どんどん進めていきたいです。また、新たな技術開発に向けて海外経験も積みたいと考えています。海外のプロジェクトに携わっている先輩もたくさんいるので、その後に続くために知識を広げていきたいです。

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休日の過ごし方

休日は、大学時代からの友人とボードゲームをして過ごすことが多いです。以前はよくボードゲームカフェに行って思う存分楽しんでいました。コロナ禍以降はなかなかリアルで集まれていませんが、オンラインでも対戦できるゲームはたくさんあるので、地元にいる友人とも定期的に遊ぶことができています。

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私が思う、
空気のおもしろさ

Air is
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環境試験室の実験をしていると、「なぜ?」と思うことに何度もぶち当たります。設定は同じなのに、なぜ温度が変わるのか。ずっと冷やしているのに、なぜ温度が下がらないのか。今も、ほぼ毎日何らかの壁にぶつかって唸っています(笑)。けれど、謎だらけだからこそ、おもしろいんです。意外なところに解決策が転がっていたり、思いもしないアプローチでうまくいったり。そのため、予想外の現象に対して好奇心を持ってトライできる人には、ぴったりの環境だと思います。

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