Interview 04

設計

快適性、省エネ、コスト……
空気をあらゆる面から計算し、
お客様の期待を超える。
齋藤 朱音さん
工学部 卒業
環境システム事業部 東京支社
統括技術部 設計部 設計2課
2018年入社
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齋藤 朱さん
工学部 卒業
環境システム事業部 東京支社
統括技術部 設計部 設計2課
2018年入社

入社の経緯

大学で学んだ建築・設備工学の知識や経験を活かそうと、電気や空調などさまざまな専門分野の設備工事を担当するサブコンを中心に会社を見ていました。建築分野の学科だったため、周りはゼネコンやハウスメーカーを志望する人がほとんど。しかし、建物の新設工事は時期や景気に左右されやすい部分がある反面、設備は必ずメンテナンスが必要になるため事業としての安定性が高い、と考えたのがサブコンを志望した理由です。大気社を選んだのは、女性社員から施工と設計の両方を経験できる、という話を聞いたから。設計志望ではありましたが、実際に施工されている現場を見ることで視野を広げられると考えていたので、私にとって理想的な環境でした。実際に私は1年目に施工、2年目から現在まで設計を担当しています。そのため、設計段階から現場での作業を考慮して図面を書くことが、自然と意識できるようになりました。

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仕事内容

現在は主に産業空調の設計を担当しています。産業空調の設計の仕事は、工場や研究施設を持つお客様のお悩みを技術的な観点から解決すること。営業と一緒にお客様へヒアリングしながら、コストや安全性、省エネ性などさまざまな角度から設計を検討。そして、お客様のニーズを叶える施設のリニューアルに貢献することが主な役割です。「設計」と聞くと建物や機器の図面を書くイメージがあると思いますが、実は私たち空調の設計は、図面の書き起こしよりも空気に関する「計算」に多くの時間や労力を割きます。例えばビル空調の場合、ビルの大きさと利用者数を踏まえてどのくらい空気の循環が必要なのか。産業空調の場合、その工場に求められる湿度や温度、清浄度をクリアするためにどのくらいの大きさの機器が必要なのか。求められる空気の量や質を計算して導き出し、空調システムの大枠の計画を立てた後、ようやく図面化できるのです。考慮すべき点が多く、最適な空調システムを提案するのは難しいですが、その中でお客様の期待を超える空調ができたときに大きなやりがいを感じますね。

将来の展望

専門的な知識を身につけるべく、積極的に資格の取得に取り組んでいます。施工の仕事をしていたときは二級管工事施工管理技士、設計に異動してからは二級建築士に合格。また、最近一級建築士にも合格することができました。資格試験に合格すると、受験料だけでなく報奨金も支給されるため、モチベーション高く挑戦することができます。また、知識習得だけでなく、応用力も身につけていきたいと考えています。先ほども述べたように、設計は計算作業の多い仕事。用途によって計算式は無数にあり、暗記するには限界があります。しかし、どの資料やシステムを見れば知りたい計算式にアクセスできるのか、プロセスさえ理解していれば、スムーズに答えに辿り着くことができる。そのように先輩に教わってから、専門知識だけではなく、汎用的に活かせるスキルも必要であることに気がつきました。こういった経験を自分の後輩にも受け継げるようになりたいですね。

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休日の過ごし方

休みの日は、愛犬の“ふくまる”とドッグランや公園へ一緒に出かけることが多いです。全力で駆け回るふくまるにいつも元気をもらっています。平日はあまりかまってあげられないので、休みの日はふくまるとの時間を一層大切にしていきたいですね。

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私が思う、
空気のおもしろさ

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室内の二酸化炭素の濃度を低下させるためには、室内の空気を外へ排出して室内に新鮮な空気を取り入れなければいけませんが、制御を誤ると夏は暑く、冬は寒くなってしまいます。また、せっかく適温にした空気を排気すると電気代も上がってしまう。そうならないようにCO2濃度センサーを取り付け、室内のCO2濃度が低い時は換気量を減らし、高い時は換気量を増やすCO2濃度制御という方法があるんです。このように、快適性だけでなく、ランニングコストや省エネ性などいろんなことを考慮しながら設計することが、空気をつくるおもしろさだと思います。

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