ビル空調設備

さまざまな施設の中で、人が快適に過ごすための空調設備の設計・施工を行っています

オフィスビルをはじめ、商業施設、学校、病院、ホテル、美術館、空港ターミナルなど、あらゆる施設において、人々が健康的に快適に過ごせるためには、目に見えない空気を適切にコントロールすること、つまり「温度」「湿度」「気流」「清浄度」を総合的に制御できる、空調設備システムが必要不可欠です。

建物を使う人にとって心地よく、そこに設置、保管されるものに適した空気環境がつくり出せるよう、その建物の目的・用途に沿って、取り巻く気象条件、建物の大きさや部屋のレイアウト、稼働状況なども踏まえつつ、最適な機器や機材、多様な技術を組み合わせる必要があります。室内の環境は、人が多いか少ないか、日差しが差し込んでくるかこないかなどといった条件によって、その時々に変化します。こうしたさまざまな要素を考え合わせ、さらにはランニングコストやメンテナンスのしやすさなど、設備の運用まで視野に入れ、全体の計画を立てる必要があることは言うまでもありません。空調設備システムを全体としてとらえた時に、一つとして同じものは存在せず、それぞれがオーダーメイドであると言ってもよいでしょう。

一般的に、建築設備は建物よりも寿命が短いと言われますが、いったん構築した空調設備システムも、日々の運用に伴って劣化や老朽化が進みますので、快適性と機能性を保つためには、メンテナンスと定期的な改修が欠かせません。当社では、既存の空調設備の改修においても、建物内外の諸条件を考慮しつつ、お客さまや使用される方のお困りごとやニーズにきめ細かくお応えしています。

さらに近年では、気候変動対策やエネルギー効率のさらなる追求の観点から、特に建物の運用段階におけるエネルギー消費量の削減への関心が高まっています。建物全体のエネルギー消費量のうち空調設備に関係するエネルギーは4割以上を占めており、空調設備をいかに省エネルギー化できるかが、建物全体の省エネルギー化、地球環境への負荷低減の大きな決め手となり得ます。こうした中、当社では、喫緊の課題である気候変動への対応の一環として、お客さまにお引き渡し後の設備運用にともなうCO2排出量の削減を位置づけ、設備システムの設計段階において、さまざまな側面から省エネルギー化実現に向けた提案を行っています。

また、最近では特に、感染リスク低減の観点から、換気効率の改善などのご要望も増えており、迅速な対応に努めています。

施設用途 オフィスビル、学校、病院、商業施設、美術館、ホテル、空港ターミナル