オートメーション

航空機・鉄道車両・船舶塗装などの分野でも、自動化システムの拡充に取り組んでいます

モノづくりの現場において、品質の安定化、生産性向上、コスト低減、安全確保、人材不足への対応などの利点から、すでに産業用ロボットが広く使用されています。昨今のデジタル化の進展に伴い、今後いっそう、IoTやロボットを活用したモノづくりのスマート化が進むことが見込まれており、ロボットの導入に拍車がかかると考えられます。
当社ではこれまで長年にわたり、主に自動車メーカー各社に、塗装ロボットシステムを納入し、自動化システム構築に関する技術・ノウハウを培ってきました。

自動車塗装工程において自動化システムを構築するにあたっては、最適なロボットや機器の選定から品質保証にわたる幅広い知見が必要です。当社では、数十台のロボット設置も小規模な改造も規模を問わず多くの案件を手がけており、これらの実績を通し、塗装機、ロボット、塗装環境に適合した最適な各デバイスの選定やネットワークの設計、機械安全、さらには塗膜品質において重要な平滑性、色相などの塗装パラメーターにも精通しています。

また、産業用ロボットを動かすためには、ロボットがどのように動くかプログラミングを施す「ティーチング」と呼ばれる作業が必須ですが、塗装ロボットの「ティーチング」では、すべての面の塗膜がミクロン単位のレベルで均一に形成されるよう、塗装ガンとボディ面の距離を絶えず一定に保ちながら、塗装ガンから塗料が吐出される角度や速度を精緻にコントロールするという、極めて高度なレベルが求められています。ボディ面は曲面も多く、ロボットに作業させるためには、入力データの微妙な調整も必要です。

重可搬ロボット 走行昇降装置 自動ティーチングシステム 研磨装置

自動車塗装の分野で培ってきた、こうした自動化システム構築に関する高度な技術・ノウハウをベースに、今後はさらに領域を拡げ、ロボット技術とコンベア技術を応用した、さまざまな工程の自動化に取り組んでいきたいと考えています。
すでに着手している航空機や鉄道車両の研磨・塗装工程の自動化も、その一環です。これまでは、ロボットアームの先端に塗料を吹くガンを装着し、自動車塗装に用いてきたわけですが、この部分を研磨用の回転サンドペーパーに換えて、古い塗装面の剥離作業を自動化する装置を完成させました。

リフター、ロポットを搭載した無人搬送車

産業用ロボットの活用には、新たな応用やさらなる技術発展の可能性を秘めています。しかしながら、単にロボットを現場に導入するだけで課題を解決できるわけではありません。お客さまが抱えている課題やニーズを分析し、技術と技術、もしくは機器やアプリケーションなどを組み合わせ、統合・一体化し、お客さまが求めるロボットを創り上げることによってはじめて、産業用ロボットが最適に機能します。そうした意味においても、その場、その状況に沿った最適をインテグレートし、新たな価値を創出する当社のエンジニアリング技術が生かせるものと考えています。