低炭素化への取り組み

環境システム事業

お客さまの空調・衛生設備などの運用段階における温室効果ガス排出量の削減に貢献しています。

環境配慮設計

省エネルギー提案

環境システム事業では、環境配慮設計推進の一環として、お客さま保有設備の省エネルギー化(環境負荷の低減)を実現する提案活動を行っています。省エネルギー提案は、「現状を把握する省エネ診断」「将来構想を踏まえた詳細提案」、「設計・施工」、「運用段階の効果検証」 のサイクルを繰り返し行います。
2016年5月に閣議決定された地球温暖化対策計画による2030年度のエネルギー起源CO2排出量目標(2013年度比25%減)に貢献するため、シミュレーションにもとづく「熱源最適制御システム」を独自に開発、時々刻々と変化する外部条件に応じた最適な運転制御により、熱源システムの省エネルギー量を最大化し、CO2排出量削減、ランニングコスト低減に貢献します。

省エネルギー技術の開発

さらに、工場・ビルのスマート化に応えて空調設備もAIやIoTの技術進化を取り入れ、生産装置稼働状況・人員・室内環境に追従して循環風量を制御するクリーンルームシステムや室圧制御システムの省エネルギー技術の開発を進めています。
当社の提案によって、お客さま保有の設備から排出するCO2量の削減割合をCO2削減率としています。直近10年間のCO2削減率の推移を図1に示します。2020年度は自社設計プロジェクトにおけるCO2削減率の目標値を加重平均25%以上と定めて活動し、目標値を上回る29.9%を達成しました(事業年度別のCO2削減提案率は、提案対象の直近実績を比較基準としている)。提案件数とCO2削減提案量を、民生(事務所・病院など)と産業(工場など)に分類し、図2に推移を示します。スコープ3のカテゴリ11に相当するCO2削減提案量は、約94.8万t-CO2(15年間の運用効果)となります。

2020年以降の新たな中期計画の策定

2030年に向けてCO2排出量の大幅削減が求められる中、2020年以降の新たな中期計画目標として、2013年基準による設計施工での原単位CO2排出量(2020年度の完成工事高をベースに試算)を、2030年までに25%削減することを掲げています。
この中期計画目標を達成するために、自社設計案件においては、現状で当社が保有している省エネルギー技術を、さらには、現在開発中の生産装置追従制御などの省エネルギー技術を用いて、2030年度の目標達成を目指していきます。

塗装システム事業

自動車などの塗装工程での温室効果ガス排出量の削減に貢献しています。

塗装工程からのCO2排出量の削減活動

自動車製造工程の中でも、エネルギー使用量が多い塗装工程の環境負荷低減に貢献するため、塗装システム事業では、自動車製造工程における塗装設備からのCO2排出量の削減案を提案してきました。
2000年より、自動車塗装ラインのエネルギー試算モデルによりCO2削減を試算し、2020年に70kg-CO2/台の中期目標を達成するべく、各年度に提案検討を進めてきました。
2005年には160.1kg-CO2/台であったCO2排出量から、2012年には第1次中期目標である100kg-CO2/台を達成、さらに2015年にはドライサーキュラー(プレコート剤を用いた乾式ブース)などの設備技術により、第2次中期目標である80kg-CO2/台を達成しました。
2020年におきまして、新たに段ボールフィルターを用いた乾式ブース、省エネミスト加湿システムを採用したコンパクト空調機、などの新技術を拡充し、2015年に策定した第3次中期目標である70kg-CO2/台を達成しました。

カーボンニュートラルへ向けて、今後の新たな中期計画の策定

2020年現在、各国の地球温室効果ガスの排出状況から、各国やお客さまである自動車メーカー各社から、カーボンニュートラルに向けての目標値策定や具体的検討が加速してきています。この状況から、塗装システム事業部としては、自動車メーカー各社の長期目標を見据え、2021年度中にも自動車塗装工程に対する新たな中・長期のCO2削減目標を策定します。
具体的には、以下にに示す取り組みの検討をはじめており、自動車メーカーや関係各企業と連携することで、カーボンニュートラルの実現と地球環境の保全に貢献したいと考えています。