キャタバーン®(触媒燃焼排気処理装置)
VOC除去技術|後処理部
VOC除去技術とは?
大気社は、各種の排ガス処理・集じん装置や排水処理システムまで、広い範囲にわたる環境保護装置をご提供しています。ここでは、各種工場から排出される有機ガスを処理するための排気処理システムをご紹介します。
後処理部とは?
- 有害物質の燃焼無害化において、省エネルギーを目的に燃焼熱を蓄熱し利用する技術。
- 有害物質の燃焼無害化において、排気の条件や処理の目的に応じて最適な処理方法を提案できる技術。
- 大気汚染を防止したい
- CO2の削減・エネルギー効率を高めたい
概要
塗装・印刷・化学・電線・ゴム・鋳造・食品・畜産水産加工業で排出される再利用の難しい混合溶剤ガスや悪臭の排気処理に、特に大きな効果を発揮する装置です。
ガス吸着濃縮装置アドマットの後処理装置としても効果的に使用できます。
特長
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低温で高い処理効率を実現し、二次汚染も抑えた排気処理装置
キャタバーン®断面図
直接燃焼式の排気処理装置が700~850℃の高温で処理するのに比べ、キャタバーン®は触媒を用いた処理装置のため250~300℃の低温で運転できます。
SV値(排ガス量・触媒量)に余裕があり、しかも低い温度でも有機系の悪臭成分に対して高い処理効率を発揮します。高温酸化によるNOxの発生が少なく、燃料消費が小さいのでCO2の発生も抑えることができます。 -
二重三重の省エネルギー
処理温度が低いことに加え、プレート型熱交換器が処理済みガスと未処理ガスを熱交換するため、より高い省エネルギー効果が得られます。乾燥炉排気のように排ガス温度が高い場合、燃料費が下がり、また、溶剤濃度が高くなると、溶剤が燃料として使えるので、さらに使用エネルギーが低減します。
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ランニングコストはわずか
HC濃度がキシレン換算で500ppm以上の乾燥炉排気に使用した場合、熱交換器で予熱された未処理ガスは触媒面で自燃します。そのため、ランニングコストはわずかなものとなります。
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操作は安全かつ簡単
キャタバーン®は全自動制御システムで運転されます。操作はワンタッチで運転管理に免許・資格は不要です。
燃焼監視システムなどを組み込んだ安全システムは、プレパージ、ポストパージ、風量制御などの動作を行います。
適応業種
適応業種 | 主な対象物質 |
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塗装工場 | トルエン、キシレン、IPA、メタノール、MEK、酢酸エステル |
印刷工場 | トルエン、IPA、MEK、ヘキサン、酢酸エステル |
化学工場 | アルデヒド、ケトン、エチレン、一酸化炭素、アクリル酸 |
電線工場 | ベンゼン、トルエン、酢酸エステル |
鋳造工場 | フェノール、ホルムアルデヒド |
食品工場 | 脂肪酸、アルコール類 |
畜産・水産加工業 | 脂肪酸、メルカプタン |
ゴム加工業 | トルエン、イソシアネート類、ゴム臭 |