オドレット(直接燃焼装置)
VOC除去技術|後処理部
VOC除去技術とは?
大気社は、各種の排ガス処理・集じん装置や排水処理システムまで、広い範囲にわたる環境保護装置をご提供しています。ここでは、各種工場から排出される有機ガスを処理するための排気処理システムをご紹介します。
後処理部とは?
- 有害物質の燃焼無害化において、省エネルギーを目的に燃焼熱を蓄熱し利用する技術。
- 有害物質の燃焼無害化において、排気の条件や処理の目的に応じて最適な処理方法を提案できる技術。
- 大気汚染を防止したい
概要
オドレットは、塗装プラントメーカーとしての大気社の豊富な経験から生まれ、今では世界各地で数百基が稼動しています。
処理ガスの成分・濃度を選ばず、有害・悪臭成分のほとんどすべてを酸化分解し、その効率も高く、安定して処理することができます。
オドレットの排気処理
- 有害ガス・悪臭を750℃以上で均一に加熱します。
- 反応炉で滞留時間が0.5秒以上あるときに行われます。
一般的に生産工程の排ガスを燃焼処理するときは、そのガスの酸化分解エネルギーだけで反応炉の温度(750℃)が維持できるほど排ガス濃度が高くありません。
そのため燃料を必要としますが、酸化分解の済んだガスと次の未処理ガスを熱交換(交換効率:最大75%)させて、燃料費を節減しています。
特長
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安定した処理
排ガス成分により、処理温度を簡単に変えることができるため、安定した処理ができます。排ガス成分を完全に燃焼処理します。
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高い脱臭効率
においの成分を直接燃焼し、悪臭を完全に分解除去します。
またシリコン(Si)、リン(P)、硫黄(S)などを含む排ガスや、タール、ダスト、ミスト、金属蒸気(Sn、Pb、Hg)などを含むガス処理も可能です。 -
排熱利用による経済性
未処理ガスの予熱以外に他の用途で熱が必要な場合は、熱交換器を2台設けて、1台を未処理ガス加熱用に、他の1台を取り出す熱の交換用にします。
この場合には、種々の熱回収率の熱交換器を組み合わせることができます。 -
容易な保守管理
全自動運転のため、操作が容易です。触媒などの交換も不要です。
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最適なバーナー
豊富な実績と技術力で、最適なバーナーを選定しています。燃料は都市ガス、LPG、灯油などが使用できます。
仕様
システムフロー
オドレットは加熱用バーナーと反応炉、燃焼エネルギーを自己回収するための熱交換器を備えています。
適応業種
適応業種 | 主な対象物質 |
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塗装工場 | トルエン、キシレン、IPA、メタノール、MEK、酢酸エチル |
印刷工場 | トルエン、IPA、MEK、ヘキサン、酢酸エチル、アルデヒド、ケトン、エチレン、スチレン、アクリル酸 |
化学工場 | アルデヒド、ケトン、エチレン、スチレン、アクリル酸 |
電線工場 | ベンゼン、トルエン、酢酸エステル、フェノール |
鋳造工場 | フェノール、ホルムアルデヒド |
食品工場 | 脂肪酸、アルコール類、アミン、硫化水素 |
畜産・水産加工業 | 脂肪酸、メルカプタン |
ゴム加工業 | トルエン、イソシアネート類、ゴム臭 |
標準機種寸法表
機種 | 処理風量(N㎥) | 必要熱量(kcal/h) | 寸法(mm)長さ×幅×高さ |
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OL-30 | 30 | 270,000 | 4,500×1,300×1,250 |
OL-50 | 50 | 45,000 | 5,000×1,500×1,350 |
OL-75 | 75 | 700,000 | 5,600×1,500×1,450 |
OL-100 | 100 | 900,000 | 6,700×1,650×1,600 |
OL-150 | 150 | 1,350,000 | 6,900×1,800×1,700 |
OL-200 | 200 | 1,800,000 | 7,800×1,900×1,900 |
OL-300 | 300 | 2,700,000 | 8,500×2,100×2,200 |