塗料回収システム

電着塗装設備|排水&材料使用量削減技術

大気社の技術

電着塗装設備とは?

電着塗装工程では、化成皮膜の上に防錆力に優れた電着塗膜が形成されます。電着塗膜は金属材料を錆びや腐食から守る重要な役割を持ちます。電着塗装設備では、被塗物に隅々まで定められた基準値以上の膜厚を効率的に形成する技術を提供します。

排水&材料使用量削減技術とは?

電着水洗工程では、従来よりUF膜やRO膜のろ過水で被塗物を洗浄し、水使用量を削減し、かつ被塗物に付着した余剰塗料を電着槽へ回収しています。当社は、最も経済的な膜ろ過応用技術を検討し、提案します。

こんな課題を解決できます

  • 設備効率・塗装品質を高めたい

概要

大気社はUFやROを利用した高い塗料回収率の水洗システムを提供します。電着装置からの排水量も低減し、環境に配慮したシステムです。

1980年代頃の電着水洗

UF水洗3段、工水水洗2段 フルディップ化

塗料回収率96%・排水量200~300L/台

1990年代頃の電着水洗

UF水洗4段、純水水洗2段

塗料回収率97%・排水量120L/台

ROを採用した電着水洗

UF / RO 水洗5段

塗料回収率99%・排水量30~40L/台

  • UF(Ultra Filter):限外ろ過膜を利用した塗料ろ過装置
  • RO(Reverse Osmosis):逆浸透膜を利用した塗料ろ過装置

特長

電着後の水洗工程には、古くからUF装置が導入され、被塗物に付着した余剰塗料を洗い流すとともに塗料成分の回収が行われてきました。
近年は、よりろ過精度が高いRO装置を導入することで、被塗物の洗浄性を高めて後段の純水水洗の水使用量を削減すると同時に、電着塗料成分の回収率を高めて塗料消費量を削減し、ランニングコストを軽減する事例も増加しています。
ただし、ROシステムは、イニシャルコストが増加し、システムの安定性などに課題もありますので、大気社は、お客さまの要求に応え最善の方式を提案します。