C-FLOW電着循環システム

電着塗装設備|高効率電着システム

大気社の技術

電着塗装設備とは?

電着塗装工程では、化成皮膜の上に防錆力に優れた電着塗膜が形成されます。電着塗膜は金属材料を錆びや腐食から守る重要な役割を持ちます。電着塗装設備では、被塗物に隅々まで定められた基準値以上の膜厚を効率的に形成する技術を提供します。

高効率電着システムとは?

電着塗装では、被塗物の内面・外面に狙いの膜厚に塗装することが求められます。当社は、電着の膜厚形成を効率的に対応する多段通電システムや対向流循環方式などの技術により、内面の「つきまわり」を向上させる技術を提供します。

こんな課題を解決できます

  • 生産性を高めたい
  • CO2の削減・エネルギー効率を高めたい
  • 設備効率・塗装品質を高めたい

概要

本システムを採用すると対向流によりボディ持込のゴミが槽内に滞留しないため、ボディ表面のゴミブツ欠点数が少なくなります。
塗料循環回数が少なくてすみ、ポンプ動力が削減できます。
電着膜厚のつきまわり性が向上します。また、既設電着槽の改造も可能です。

従来型とC-FLOW型の電着槽内の塗料流れ比較

特長

  • ゴミ欠点数の削減

    前処理装置では各種ゴミ除去対策を実施しますが、ゴミブツを100%除去することはできません。除去できなかったゴミブツ(主に鉄粉ゴミ)は電着槽へ持ち込まれ、電着槽内で液中に拡散します。
    従来の循環式の槽内流れにおいては、液中に拡散したゴミが槽内流れに乗って電着槽全体へ移動し、ゴミブツ不良の原因となりますが、対向流循環方式のC-FLOWシステムではゴミブツが電着槽全体へ拡散せずに速やかに槽外へ排出されてフィルタろ過されます。
    その結果、ゴミ欠点数も削減され、後工程の研ぎ・修正にかかる負荷も軽減されます。

  • 省エネ

    また、従来より循環回数も低減されるため、省エネにもつながります。