大気社、ISO 19650に基づく「BIM BSI Kitemark」を認証取得

~塗装システム事業のDXとグローバル連携を加速~

  • リリース
  • 2025.04.09

株式会社大気社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長田 雅士、以下、当社)は、塗装システム事業部のプロジェクトを対象に、BIM※1の国際的な情報マネジメント規格であるISO 19650-1およびISO 19650-2に基づいた「BIM BSI Kitemark(カイトマーク)」(以下、本認証)の認証を取得いたしました。

本認証は、BIMを活用したプロジェクト管理において、当社の情報管理体制が国際標準に適合していることを証明するものです。これにより、グローバルに展開する当社のプロジェクトにおいて、関係者間の情報共有や連携の高度化が可能となり、設計・施工プロセスの品質向上や業務効率化、さらにはノウハウの蓄積・継承といった組織の持続的な成長に寄与させてまいります。

英国規格協会(BSI)の日本法人、BSIグループジャパン株式会社より本認証を受領
(左から、当社取締役専務執行役員塗装システム事業部長 浜中 幸憲、
当社取締役副社長執行役員経営企画本部長 中川 正徳、
BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 漆原 将樹氏)

当社取締役専務執行役員塗装システム事業部長 浜中 幸憲のコメント

「当社では、新たな生産設備導入の負荷低減を目的に、お客さまとデータを連携し、デジタルツインを推進してまいりました。今後は本認証取得を起爆剤に、地理的距離に左右されず世界のあらゆる場所のお客さま・海外拠点・協力会社などとデジタル空間で結ばれ、あらゆるステークホルダーの業務効率改善に貢献してまいります。」

ISO 19650について

ISO 19650は、BIMを使用して建設された資産のライフサイクル全体にわたって情報管理を行うための国際規格です。BIMレベル2※2と同様の原則と高レベルの要件がすべて含まれ、本要件を満たしていることを証明することは、成熟したBIMの導入を示します。

  • 1
    Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、コンピューター上に作成した3次元の建物の形状情報に、各部位の仕様・性能、居室等の名称・用途・仕上げ、コスト情報など建築物の属性情報を追加して、設計、施工、運用の各プロセスを支援する情報管理の手法。
  • 2
    英国政府は2016年4月以降、建物やインフラストラクチャーを含む中央調達政府プロジェクトに入札する建設サプライヤーに対して、BIMレベル2で作業することを要求しています。英国ではBIMの成熟度によって、レベル0からレベル3まで設定されています。

塗装システム事業の特長と認証取得の背景

当社の塗装システム事業部は、自動車業界において最高位の塗装品質が求められる領域で50年以上の実績を有し、生産設備の設計から製作、立ち上げ、保全まで一貫して提供する、世界トップクラスのフルターンキーサプライヤーとして事業を展開しています。特に自動車の車体塗装において、前処理・電着・ブース・オーブンといったプロセス技術に加え、塗装・検査・研磨における自動化、製品の搬送技術、排気・排水処理といった環境技術まで一貫して提供する総合力が強みです。

そうした中、当社では2023年度からはIoT(Internet of Things)やBIMなどのデジタル技術を積極的に取り入れ、グローバル連携とワークシェアリングの推進による業務効率化、品質向上、競争力の強化に注力してきましたが、さらに信頼性の高いデジタル化されたプロジェクトを遂行するために、自社内のDXだけでなく、海外を含む発注者・設計者・協力会社などプロジェクトに関わるあらゆるステークホルダーとの情報共有と連携する国際標準に準拠した情報管理体制の確立が不可欠であることから、本認証の取得に至りました。

今後の取り組み

本認証の取得は、当社の塗装システム事業がグローバルでのプロジェクトマネジメントの高度化を目指す上で、大きな意義を持ちます。ステークホルダー間の情報共有や合意形成の精度とスピードを高めることで、より持続可能で効率的なプロジェクト推進が可能となり、設計から施工、運用まで一貫した品質向上につながります。また、BIMの活用を通じて、これまで属人的に蓄積されていたノウハウや技術を形式知として共有可能に、将来世代への技術継承や全体の生産性向上にもつなげていきます。

本件に関する報道機関からの
お問い合わせ先
株式会社大気社
経営企画本部 広報・サステナビリティ推進課
TEL:03-5338-5052  FAX:03-5338-5195
E-mail: mailmast@taikisha.co.jp