天井裏ダクト接続型の高性能な除菌システムを開発
オフィスや病院、工場など大空間の細菌・ウイルス・カビを効果的に除去
- リリース
- 2024.08.06
株式会社大気社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長田 雅士)は、天井裏ダクト接続型の除菌システム「Airaiser(エアライザー)」を開発しました。除菌効果の高い深紫外光(UVC)LEDを光源に採用し、光触媒フィルターと組み合わせることで、室内空気中の細菌やウイルスだけでなく、カビやVOC(揮発性有機化合物:シックハウス症候群や、においの原因になる物質の総称)も、効果的に削減することができます。
開発の背景
新型コロナウイルスの世界的な流行を受けて、安心安全に過ごせる室内空気環境への関心が高まっています。さまざまな場で必要な対策が講じられているものの、細菌やウイルスによる感染症、室内の汚染された空気による健康障害などの発生は、形を変えて今後も起こりうると考えられることから、大気社では、空調設備システムの設計・施工を通して培った技術・ノウハウを活かし、細菌やウイルスに加え、カビ、さらには慢性疾患やにおいの原因となるVOCに対処できる空気清浄装置の開発を進めてきました。
エアライザーの概要
エアライザーはダクト接続型の空気清浄装置で、装置内部は、除菌力の高い深紫外光(UVC)LEDと光触媒フィルターを含めた3層のフィルターで構成されています。エアライザーを天井隠ぺい型パッケージ空調機や送風機に取り付けることで、通過した空気に深紫外光(UVC)LEDを照射し細菌やウイルスを除去すると同時に、光触媒フィルターでVOCを分解します。
特長
- 除菌光源には「水銀フリー」の光源を採用し、薬品を使用しておりません。従来は、低圧水銀灯など水銀を含むUVC光源が用いられることが一般的であったのに対し、エアライザーは環境負荷も低く、より安全に使用することができます。
- エアライザー本体は駆動部をもたないため、使用時の騒音が発生しません。
- 光触媒フィルターで遮光することにより、除菌能力が向上するほか、VOC除去やカビの発生抑止にも効果を発揮します。
- 天井裏に設置するため、場所をとりません。
- 大風量のため一般家庭向けの空気清浄機よりも適用床面積が大きいことも特長のひとつです。
効果
日本電機工業会推奨規格が推奨する空気清浄機性能評価規格JEM1467に則り、日本食品分析センターにて、性能評価試験を行いました。
25m3の密閉空間に一定量のウイルスや菌を噴霧した上で、室内空気を循環し濃度の減少を測定したところ、エアライザーを取り付けた状態では、ウイルスは20分で99.9%不活性化、細菌は20分、カビは60分で99.9%除去できることが示されました。
今後に向けて
現在、2026年の販売開始を目標に、量産化への対応を進めています。
天井隠ぺい型パッケージ空調機へ取り付ける方式を軸に、他の空調方式を採用している空間でも設置できるタイプの開発も進めています。
-
※深紫外光(UVC)LEDユニットはすべての菌に作用するものではありません。また、すべての感染症や病原体に対し有効性を示すものではありません。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先 | 株式会社大気社 経営企画本部 広報課 TEL:03-5338-5052 FAX:03-5338-5195 E-mail: mailmast@taikisha.co.jp |
---|