新技術開発センター「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」 社会のニーズを先取りした新たな価値創造の拠点として7月より稼働

~太陽光発電および採熱システムなどの自社技術の確立によりZEB※認証取得~

  • リリース
  • 2024.07.18

株式会社大気社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長田 雅士)は、昨年着工した神奈川県愛甲郡愛川町の技術開発センター内「ADVANCED PLAZA(研究棟)」の完成に伴い、「SOLUTION LAB(生産技術棟)」「TECHNICAL LAB(音響棟)」と合わせた新技術開発センター「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」を7月23日より稼働いたします。

  • ZEB(ゼブ)とは:Net Zero Energy Buildingの略称で、快適な室内環境を実現しながら、消費するエネルギーをゼロにすることを目指した建物のこと。

新研究所

「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa(TISA)」開設の背景

大気社は、2022年5月に発表した中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)において、「新たな価値創出への挑戦」を基本方針のひとつに掲げています。新たな価値を生み出すためには、既存の技術やノウハウの活用に加え、お客さまをはじめとする社外のソリューションとの融合が欠かせません。

大気社の技術開発センターは、かねてより、お客さまの設備における問題の解決や種々のシステムの検証などにご利用いただいてきましたが、こうしたお客さまの課題やソリューションを大気社の技術と融合することで新たな開発テーマにつなげ「協創によるイノベーション」を実現する場とするために、センター内の「生産技術棟」「音響棟」「研究棟」の改築を2019年より段階的に行ってきました。
昨年4月には、「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」の完成に先行し、首都圏からの利便性が高い東京・新宿に、サテライト施設「TAIKISHA INNOVATION GATE Shinjuku」を開設しました。

今後も、「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」へのゲートとなるサテライト施設を国内外の各拠点に設置し、お客さまをはじめとするパートナーとの協創を加速してまいります。

「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」について

A: ADVANCED PLAZA(研究棟)
人・技術・情報が出会い、集まり、協創することで、大気社の未来の技術が生まれる場所
B: SOLUTION LAB(生産技術棟)
リアルスケールで技術検証を行い、課題解決を行う場所
C: TECHNICAL LAB(音響棟)
残響室やクリーンルームなどを備えた、特殊環境で技術検証を行う場所

この3つの棟のうち、新たに完成した「ADVANCED PLAZA」内に、お客さま、学術研究機関、スタートアップ企業などとのオープンイノベーション創出を目的とした4つのコミュニケーションエリアを設けています。

見取り図
  • バーチャルショールーム

    「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」の顔として機能する、技術紹介、発信機能を備えたエリアです。 さまざまなお客さまに対応し、大気社のブランドイメージを構築することを目的としています。

  • 作業集中エリア

    IoTや AIの画像開発など、安定した作業環境を必要とする集中作業をするためのエリアです。

  • コワーキングエリア

    社内外の共同開発者が活発にコミュニケーションし、シナジーを生み出すためのエリアです。

  • インキュベーションエリア

    協同研究を行う企業さまの秘匿性保護が可能な実験スペースです。

「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」シンボルマーク

大気社の研究施設としてのコンセプトをシンボルで表し展開することで、新たな取り組みへの姿勢を社内外に印象付けることを目的としてシンボルマークを制作しました。
活き活きと飛び交う鳥をモチーフとすることで、「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」が、多くの技術が育まれ羽ばたいていく場となることを表現しています。

環境負荷低減を実現した当社の最新技術とは

大気社は、「TAIKISHA INNOVATION SITE AIkawa」内の「ADVANCED PLAZA」において、建物の環境負荷低減を実現しており、BELS※1の最高ランクである星6ランクを獲得、「ZEB」水準を達成しています。
「ADVANCED PLAZA」では、自然エネルギーを活用した独自の太陽光発電システム、採熱システムなどの自社技術の確立により、建物で消費するエネルギーを大幅に低減しています。

<当社の独自技術>

太陽エネルギー利用の自社技術の確立

  • 追尾集光式太陽光発電システム採用(電気と熱を利用可能なシステム)
  • 採熱システムの開発…発電素子冷却の廃熱の有効利用システム
  • 熱の利用に適した温度に制御できる冷媒液ポンプシステムを採用

追尾集光型太陽光発電システム

また、「ADVANCED PLAZA」においては、CASBEEウェルネスオフィスの最高ランクである星5※2も取得しております。

  • 1: BELSとは
    Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略称で、建築物省エネルギー性能表示制度のことです。国土交通省のガイドラインに基づいて、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が創設・評価しています。非住宅の場合、評価は星1~星6の6段階で最高評価は星6です。
  • 2: CASBEEとは
    Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency(建築環境総合性能評価システム)の略称で、省エネや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮に加え、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建築物の品質を総合的に評価するシステムです。CASBEEウェルネスオフィスとは、CASBEEの中のオフィスビルを対象とする評価です。評価は、C~Sまでの5ランクが星の数で表され、最高評価は星5となっています。
本件に関する報道機関からの
お問い合わせ先
株式会社大気社 経営企画本部 広報課
TEL:03-5338-5052  FAX:03-5338-5195
E-mail: mailmast@taikisha.co.jp