大気社、新時代のパーソナル空調へ 人追従吹出口「FOLLOAS」を開発

~作業環境の改善や省エネを実現~

  • リリース
  • 2023.04.11

株式会社大気社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長田 雅士)は、画像認識技術を活用し、人の動きに追従して冷風を吹く吹出口システム「FOLLOAS」(読み:フォロアス)を開発しました。工場などでの暑熱対策として、作業者の動きに追従し連続して冷風を当てることで体感温度を下げ、作業者の快適性を向上させることができます。また、使用条件により、全体の給気量の低減、そのため省エネ・CO2削減効果も期待できます。

人追従吹出口システム 製品イメージ

開発の背景

工場では、従来より固定式吹出口による個別空調が採用されていましたが、固定式吹出口では作業者の移動範囲をすべてカバーすることができないため、作業者は、夏期には厳しい作業環境下で業務を行うことも少なくありませんでした。
大気社では近年、ICT(Information and Communication Technology)を活用した技術開発を進めており、特に画像認識技術の既存技術への応用に注力してまいりました。
こうした中、当社が長年培ってきた空調制御技術と画像認識技術を組み合わせることで、よりパーソナルな空調の実現に向けて、このたび、対象者に追従して給気方向が変わる本製品を開発しました。

「FOLLOAS」の特長

検知カメラで対象を認識し、対象の位置情報から2軸の駆動モーターを使って吹出口を常に対象へ向くように移動します。本製品1台でおよそ直径5.0メートルのエリアをカバーしています。
カメラ・コンピューター・駆動部をユニット化し、100(200)ボルト電源で動作するため、短工期での取り付けが可能です。また、対象者がいないときには、気流を停止することにより、消費電力・圧損が低下し、省エネを実現します。
工場の組立工程、倉庫、搬出ヤードなど、作業上囲うことができない場所、移動と停止作業が繰り返される場所、面積に対して作業者が少ない場所に適しています。

今後の事業展開

大空間の工場に従来型の固定式吹出口を設置され、作業環境の改善や暑熱対策、さらには工場全体の省エネを検討されているお客さまに対し、すでに導入提案を進めているところです。
また、複数の工場において試験的導入や耐久性検証を行っており、それらを踏まえて量産化に着手する予定です。2025年までには年間販売台数3,000台を目指し、今後、量産化に向けた体制の構築を進めてまいります。

なお、2023年4月12日(水)から14日(金)に開催される「第15回スマート空調衛生システム展(MACS2023)」の当社ブースにおいて、本製品の展示およびデモンストレーションを実施いたします。スタッフ一同、皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。

会期 2023年4月12日(水)~4月14日(金)
開催時間 10:00~17:00
会場 東京ビッグサイト 南1ホール
展示ブース C-08
展示会サイト https://www.macs-ex.com/
本件に関する報道機関からの
お問い合わせ先
株式会社大気社
経営企画本部 経営企画部 広報課
TEL:03-5338-5052  FAX:03-5338-5195
E-mail: mailmast@taikisha.co.jp