JAXA宇宙探査イノベーションハブ・東京理科大学・大成建設との共同研究を開始

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  • 2022.05.13

株式会社大気社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:加藤 考二)は、学校法人東京理科大学、大成建設株式会社と共同で、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)宇宙探査イノベーションハブの第7回研究提案募集で採択された「太陽光エネルギーを用いた大気からのCO₂化学吸収法を基盤とする持続型カーボンリサイクル技術の開発」の研究を開始しました。
当社が長年培ってきた溶媒の濃縮・処理や粉体の貯蔵・輸送に関する専門的な知見を活かし、宇宙におけるカーボンリサイクルへの貢献を目指します。

研究テーマ

「太陽光エネルギーを用いた大気からのCO₂化学吸収法を基盤とする持続型カーボンリサイクル技術の開発」

研究目的・内容

本研究は、2021年にJAXA宇宙探査イノベーションハブが募集した研究課題「低品位原料の有効利用技術」(※)に対する研究テーマとして採択されました。太陽光を用いるCO₂化学吸収法を基盤に、CO₂吸収・放出技術の改良、CO₂分離・回収システム化の検討、CO₂吸収固体の貯蔵・輸送利用の検討、回収CO₂の持続的利用に向けた検討を実施し、分離・回収・貯蔵・輸送・利用までを含めた実践型のカーボンリサイクルの実現を目的としています。

当社はこの内、NMP回収技術や粉体塗装・ドライブース関連技術において長年培ってきた溶媒の濃縮・処理や粉体の貯蔵・輸送に関する専門的な知見を活かし、主たる研究としてCO₂吸収個体の貯蔵・輸送利用に向けた検討を、また従たる研究として大気からのCO₂吸収技術の改良、CO₂分離・回収システム化の検討を実施してまいります。

目指すべき方向性として当社が掲げている「持続的な価値創造の実現」に向けた中長期テーマの一つとしての可能性も視野に入れ、今後、JAXA宇宙探査イノベーションハブ・学校法人東京理科大学・大成建設株式会社と連携し、研究を進めてまいります。

(※) 「低品位原料の有効利用技術」の課題概要
1. 月や火星の天然資源(鉱物、ガス等)や持続的活動で不要となった資機材などの低品位原料を有効活用した宇宙輸送の負担軽減
2. 従来地上で不要とされてきた原料を新たに利用した天然資源の枯渇対応や環境負荷低減への貢献

研究期間

2022年4月1日~2023年3月31日

実施機関

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
学校法人東京理科大学  ※実施代表機関
大成建設株式会社
株式会社大気社

JAXA宇宙探査イノベーションハブについて


JAXA宇宙探査イノベーションハブは、将来の宇宙探査への応用と、地上における事業化による産業振興や新産業の創出の両立を目的に、2015年に設置された組織です。企業・大学・研究機関等の研究開発者から提供された宇宙探査に関する技術情報を基に、JAXAからの課題を設定し研究を募る「研究提案募集」により、オープンイノベーションハブの研究開発を進めています。

本件に関する報道機関からの
お問い合わせ先
株式会社大気社
経営企画本部 経営企画部 広報課
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E-mail: mailmast@taikisha.co.jp