大気社、陰圧室などの隔離病室をもたない病院や診療所などに簡単に設置できる、移動式高性能エアバリアユニット 「Air Infection Block Plus」を開発

~空気の行き来を遮断し、医療従事者のウイルス感染リスクを低減~

  • リリース
  • 2020.07.31

株式会社大気社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:加藤考二)は、医療行為の自由度を確保しつつ、新型コロナウイルス感染者から医療従事者への飛沫感染リスクを低減する「Air Infection Block Plus(エアー インフェクション ブロック プラス)」を開発しました。補助噴流と吸気口への積極誘引を行うなどの気流制御技術を駆使し、小粒径飛沫・飛沫核による汚染濃度を大幅に低減。空気のカーテンが医療従事者を守ります。また、殺菌効果をプラスしたHEPAフィルターの採用で2次感染を抑制します。


開発の背景と狙い

新型コロナウイルス感染者が増加している今、病院においてクラスターが発生する事例も増えています。大気社では、これまでの空調制御技術を活かした社会貢献ができないかという観点から、医療従事者向けウイルス感染防止装置を提案。処置に当たる医療従事者と患者が対面となる診察時や、PCR検査などの検体採取時などの際、必要な場所に配置するだけで、ウイルス感染リスク低減が実現できる移動式高性能エアバリアユニット「Air Infection Block Plus(通称AIB)」を開発しました。エアカーテンと吸気口を患者側に集中させる「一方向気流」で医療従事者をガード。局所的集塵(集ウイルス)と循環換気での密閉・密集回避によって、ウイルス拡散を防ぎます。

<本件に関連するSDGs目標>

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「AIB」の特長・概要

AIBは、仕切り開口部のエアカーテンで双方向の空気を遮断。補助噴流の併用と、吸気口への積極的誘引による気流遮断を行い、患者の呼気・咳が対面の医療従事者の上半身に接触することを防止します。また、殺菌・酵素HEPAフィルターPACMAN※1を採用することで、溶菌酵素による殺菌、ウイルス不活化※2を期待できる、パーテーション式エアバリアユニットとなります。フードレスによる省スペースかつコンパクトなサイズで、簡単に移動・設置できることも特長のひとつです。患者側の積極的な換気を行うため、医療従事者が患者側でアシストする場合にも、推奨汚染濃度の1/10まで感染リスクを低減できます。中央開口部透明樹脂パネルのスライド機能により、医療従事者の処置体勢に応じた開口部調整が可能。本体はプレフィルターを装着しており、HEPAフィルターの寿命を延ばす対策もしています。さらには、部屋全体の換気回数を増やすことで部屋全体をクリーン化できるメリットもあります。


仕様

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イメージ図

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AIB 紹介動画

患者の呼気やくしゃみの飛沫の飛散に対する、本製品の効果を可視化した動画です。左側が本製品稼働前、右側が本製品稼働中を示しています。

・動画①:呼気の場合
呼気・医療従事者座り姿勢・開口250mmH

・動画②:くしゃみの場合
くしゃみ・医療従事者座り姿勢・開口250mmH

カタログはこちらから


株式会社大気社について

大気社は、エネルギー・空気・水に関わる先進技術で、人の暮らしやモノづくりに最適な環境空間を創造するエンジニアリング集団です。創業以来100年以上の歴史に裏付けられた、省エネ・環境負荷低減を主軸としたソリューション技術と、世界に広がるグローバルネットワークの強みを生かし、お客さまの環境課題の解決と、豊かな地球環境を未来へ引き継ぐことに貢献しています。

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