ストラサームシステム・スーパーストラサーム・ストラサーム I

蓄熱技術

大気社の技術

蓄熱技術とは?

蓄熱システムは熱源機と空調機の間に蓄熱槽を設け、熱を蓄えることにより、熱の生産と消費を時間的にずらしての利用、消費ピーク時に蓄熱を利用することで、熱源機容量を削減できるシステムです。

こんな課題を解決できます

  • CO2の削減・エネルギー効率を高めたい
  • 限られた空間をうまく使いたい
  • 設備効率・塗装品質を高めたい

ストラサームシステム(温度成層流型蓄熱槽)

概要

熱源プラントの省エネ推進

蓄熱槽とは、地下あるいは地上組立式の水槽に安価な夜間電力を熱の形で蓄え、熱需要が集中する昼間に利用するものです。消費するエネルギー単価を低減でき、電気料金を大幅に節約することができます。また冷熱源機器の容量を小さくすることが可能となります。
蓄熱槽を利用した場合、安定した温度の冷水が供給でき、停電などの緊急時にも非常用電源と組み合わせることによって運転を継続できるというメリットもあります。

スーパーストラサーム・G(地上設置式超成層流型水蓄熱槽)

概要

省コスト、省スペース、高効率の蓄熱槽

「蓄熱システムを採用したいが設置するスペースがない」そんなお客さまにお薦めします。
従来水蓄熱槽は、ビルの地下ピットなどを利用して設置してきました。そのため使用上の制約が大きく、十分に性能を上げて使うことは困難でした。
この地上設置式超成層流型水蓄熱槽は、地下にあった蓄熱槽を独立させ単独で機能させることにより、各種の制約条件から開放されています。効率がさらにアップし、ランニングコスト低減に大きく貢献します。

  • スーパーストラサームは2002年6月、(財)ヒートポンプ・蓄熱センター振興賞 受賞

設置例

特長

  • 省コスト

    電力使用を昼間時間帯から夜間時間帯へシフトすることにより、電力量料金単価を低減します。これによりランニングコストの削減を実現します。

  • 省スペース

    地上設置式のタンク全体が蓄熱槽になっており、工場などでは、例えば駐車場の隅の車7~8台分のスペースを利用して設置することができます。

  • 高効率

    熱源機を最高効率で運転するため、COPを高くすることができます。
    槽内の中間温度層の水を、少量吸い込んで冷凍機の入口側へ送ることにより、低温側と高温側との混合を防止でき、蓄熱効率95%以上を達成します。

  • 熱源機容量の低減(受電設備のイニシャルコスト低減)

  • 基本電気料金の低減

  • 短工期で施工可能

スーパーストラサーム・Gの供給熱量グラフ

スーパーストラサーム・Gの監視画面

ストラサーム®・I(過冷却方式ダイナミック型氷蓄熱システム)

概要

氷の潜熱を利用した高密度な蓄熱システム

増大する冷房負荷に対して、電力の平準化や限られたスペースでの蓄熱量の増強が求められています。「ストラサーム®・I」は、氷の潜熱を利用することにより蓄熱量の増加を図ります。

氷蓄熱の一般的な特長
  • 氷の潜熱利用による高密度蓄熱が可能。
  • 水蓄熱に比べて蓄熱槽の小型化が可能。
  • 低温冷水が安定して取り出せる。
ストラサーム®・Iのシステム
  • 冷房負荷増大に対して、契約電力を増やすことなく対応が可能。
  • 夜間蓄熱運転により、夜間電力の使用割合が増え電力平準化(ピークカット)が可能。
  • リニューアル時の蓄熱量の増強には、既存の蓄熱槽を利用した対応も可能。

特長

  • 設置に自由度がある

    現場築造型のため、製氷機,冷凍機,蓄熱槽の配置制約が少ない。

  • 安定した製氷運転

    独自過冷却解除器で安定して氷水スラリが生成できる。

  • リニューアルに最適

    冷房負荷増大による蓄熱量増強には、既設の水蓄熱槽を利用して、氷蓄熱槽への変換対応が可能。

  • 優れた解氷特性

    短時間に大容量かつ安定した低温冷水が取り出せるため、ピーク負荷時の電力利用量低減に有効。

    システムフローの例

導入事例

当社技術開発センターにて稼働中

放熱運転時の冷水取出し温度特性
(放熱条件:3時間ピークカット負荷対応、槽内撹拌(かくはん))

蓄熱槽内部

過冷却解除器(氷核発生器)まわり

蓄熱槽まわり(地下蓄熱槽にも適用可能)