シンメトリー乾燥炉

塗装乾燥炉|乾燥炉本体

大気社の技術

塗装乾燥炉とは?

現在の塗装では熱硬化型塗料が多く使用されています。熱硬化型塗料が所定の性能を発揮するためには所定温度で所定時間焼き付けることが必要です。塗装乾燥炉も各種ありますが、現在は熱風乾燥炉が中心です。

乾燥炉本体とは?

自動車車体など複雑な形状の被塗物では各塗装部位ができるだけ均一に昇温し、各部位とも所定の焼き付け条件を満たすことが求められます。当社の乾燥炉は熱風吹き出し口の形状や配置の工夫で均一昇温を達成します。

こんな課題を解決できます

  • CO2の削減・エネルギー効率を高めたい

概要

大気社のシンメトリー乾燥炉は、ボディ下部のシルアウター、ピラー根元、フロントフロアなどの板厚が厚く、昇温しにくい部位を従来炉より短い時間で昇温します。スリットタイプのノズルにより、高速の熱風をボディに当てることでボディ内外の厚肉部の昇温を強化した「高速昇温炉」の設計も可能です。

左:キープゾーン用シンメトリー乾燥炉(小風量省エネタイプ)
右:ヒートアップゾーン用高速昇温炉(昇温性能強化タイプ)

特長

  • 車体全体を短時間で均一に昇温

    高速昇温炉は乾燥炉前半のヒートアップゾーンに適用します。上段ノズルから車体内部に熱風を吹き込んで内部昇温を促進し、下段ノズルからは板厚の厚い車体下部に直接熱風を当てて下部昇温を促進します。それらの効果で車体全体を短時間で均一に昇温させます。

  • 小風量で車体温度をキープ

    シンメトリー乾燥炉は乾燥炉後半のキープゾーンに適用します。炉内全体の空気を適切に攪拌(かくはん)することで、小風量で車体温度をキープします。