塗装システム事業の技術開発拠点を集約・拡張

~神奈川県座間市にテクニカルセンターを開設~

  • リリース
  • 2019.02.06

株式会社大気社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:芝 利昭)は、2019年2月5日、塗装システム事業の新たな技術開発拠点となる「テクニカルセンター」(所在地:神奈川県座間市小松原)を開設いたしました。旧・座間技術センターの一部を刷新および拡張するとともに、旧・枚方開発部門(所在地:大阪府枚方市伊加賀緑町)との統合を実施。総合的な開発力と、品質保証体制のさらなる強化を目指します。

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テクニカルセンター外観


「テクニカルセンター」設立の背景と狙い

塗装システム事業部 座間技術センターは、1980年に設立以来、主として、塗装ロボット、各種塗装機器による塗装実験と塗装システムの開発、さまざまなボディや塗料による各種塗装条件での塗装シミュレーションなどオートメーション機能に関わる研究開発を担ってきました。一方、1964年に完成した枚方実験室(のちに枚方開発部門に改称)では、主として、自動車用塗装関連の主要設備である前処理、電着塗装、塗装ブース、焼付け乾燥炉などの研究開発に取り組んできました。
今回、座間技術センターの一部を刷新・拡張するとともに、枚方開発部門と統合し、テクニカルセンターを設立することで、革新的な環境対応、省エネルギー、品質向上技術の開発を目指します。たとえば、高塗着効率の実現を追求した、塗料を液滴単位(液体のつぶ、したたりの単位)でコントロールし画期的に塗着効率を高める塗装方法など、またそれによって可能となる超省エネルギー型塗装ブースの開発、IoT・AIを活用したシステム開発などに注力します。こうした取り組みを通して、顧客ニーズに対し一貫して対応できる総合的な開発・品質保証体制の強化を図ってまいりたいと考えております。
また、当社は、中期経営計画でも掲げている通り、国内外において航空機塗装等、自動車以外の塗装設備事業、新素材に対応する塗装技術、コンベヤシステム等の周辺領域の拡大により、顧客サービス力の充実を図っていくことを目指しています。特に、航空機の自動塗装に関しては、今後成長が期待できる重要な分野と位置付け、独自の航空機塗装システムの技術を有するオンコア社(米国 ミシガン州・2014年資本提携)との協働などにより、研究開発を加速させているところです。本計画は、こうした中長期的な事業拡大を視野に入れたものであり、航空機向け自動化システムの実験設備の導入も盛り込んでおります。

塗装システム事業部 テクニカルセンターの概要

所在地 神奈川県座間市小松原2-14-10(旧・座間技術センター)
建物概要 鉄骨造、地上4階建て。延床面積:約4,100m2
施設構成 事務所棟・開発棟(航空機自動化システムの実験設備含む)・品質検証棟・仮組検証棟
投資額 約20億円
環境への配慮 自然エネルギーの活用

「テクニカルセンター」の施設について

テクニカルセンターには事務所棟の他、開発棟、品質検証棟、仮組検証棟の3つの施設があります。

  1. 1) 開発棟 : 環境対策(省エネルギー、公害防止)に配慮した塗装システムの開発を行う施設です。自動車塗装工場向けのブース、オーブン、ロボット、搬送、塗料供給システムの開発や、自動車塗装の技術をベースに航空機や鉄道車両に対する研磨、塗装システムの自動化総合開発を行います。
  2. 2) 品質検証棟 : お客さまの工場や生産現場に納入するシステムの塗装品質を事前に確認し、納入先での調整期間を最適化するための施設です。お客さまが生産で使用される被塗物、塗料、周辺材料を使用し、納入と同型のロボット・塗装機アプリケーションを用い、お客さまや塗料および周辺材料メーカーさまの立会いのもと、生産条件の作り込みを行います。納入先では、品質検証棟で作成したデータを活用し、立上げ期間の短縮および製造品質を最適化する役割も担っています。
  3. 3) 仮組検証棟 : お客さまの工場に納入するシステムの動作、機能、品質を出荷前に保証するための施設です。納入する機器を設置し、圧縮エアー・塗料チューブと電気ケーブルを接続し、お客さま立会いのもと、操作・動作確認およびトレーニングを行います。また、事前組付けにより、最適なモジュール化を検討することで、さらなる工期短縮と施工品質の向上を図ります。

詳細は下記URLをご参照ください

https://www.taikisha.co.jp/corporate/rd/zama/

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施設概要

開所式の実施

テクニカルセンターの開所日(2月5日)、新棟事務所にて開所式を実施。約100名のお客さま、取引先企業さまにご参加いただきました。式典の中で、当社代表取締役社長の芝利昭は「今回の統合によって総合的な開発力と品質保証体制をさらに強化するとともに、お客さまのご意見やご要望を、ダイレクトかつきめ細かくお聞きするコミュニケーションの場としても、当センターを活用していきたい」と、今後の展望を述べました。

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テープカットの様子。
座間市長にもご参列いただきました

今後の事業展開

大気社は、新しい価値を創造するイノベーションを提供することで、さらなる競争力向上と事業の拡大を目指してまいります。

本件に関する報道機関からの
お問い合わせ先
株式会社大気社
管理本部 企画・広報課
TEL:03-5338-5052  FAX:03-5338-5195
E-mail: mailmast@taikisha.co.jp