大気社は、「スコープ3」による温室効果ガス(GHG)排出量の算定を開始

~サプライチェーン全体のCO2排出量の「見える化」と活用に向けて~

  • リリース
  • 2016.06.06

株式会社大気社(代表取締役社長:上山悟、本社:東京都新宿区)は、このたび、企業がサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量を算定・報告するための国際的な基準「スコープ3」スタンダード*1に従い、企業活動の上流から下流にわたる温室効果ガス(GHG)の算定を開始しました。

*1)「スコープ3」スタンダード:
世界資源研究所(World Resources institute :WRI)および持続可能な開発のための世界経済人会議(World Business Council for Sustainable Development:WBCSD)を中心に作成された温室効果ガス(Greenhouse Gas:GHG)排出量の算定と報告の基準。


背景・趣旨

温室効果ガス排出量削減に向けて、さまざまな側面からの検討が急がれる中、企業には、自社範囲にとどまらず原材料調達から製品の使用、廃棄に至るサプライチェーン全体を通じた排出量の把握が求められるようになってきました。
こうした背景で、当社では、ステークホルダーの情報開示ニーズに応えていくとともに、何に重点的に取り組むべきか、削減ポテンシャルがどこにあるかを見定めるべく、サプライチェーン全体のCO排出量の「見える化」を、空調設備業界でいち早く実施しました。


取り組み内容

国際的な基準である「スコープ3」スタンダードに基づき、日本企業が利用しやすい算定方法等を提示することを目的に環境省・経済産業省により作成されたGHG排出量の算定方法に関するガイドライン「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」に準拠し、2014年度の企業活動にともなうサプライチェーン全体でのGHG排出量の算定を実施しました。あわせて、環境省「グリーン・バリューチェーンプラットホーム」*2に取り組みを公開しました。
なお、「スコープ3」算定・開示にあたりましては、環境省主催の、個別事業者に対するサプライチェーン排出量関連支援を受けました。

*2)環境省「グリーン・バリューチェーンプラットホーム」:
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/


今後について

算定の結果、「販売した製品の使用」(カテゴリ11)が最も多く、全体の90%以上を占めることがわかりました。
当社はこれまでも、事業を通じて、お客さまの環境価値向上の実現に取り組んでまいりましたが、当社が提供する設備の運用段階の排出量がサプライチェーン全体において最大であることを踏まえ、従来にも増して、省エネルギー性能の高い設備システムの提供に注力していく方針です。あわせて、グリーン調達のさらなる推進と、建設副産物の削減と産業廃棄物の適正処理を引き続き実施し、地球環境保全に努めていく所存です。

本件に関する報道機関からの
お問い合わせ先
株式会社大気社
管理本部広報課
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