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トップメッセージ

「顧客第一」という創業理念のもと、社会に信頼され、貢献できる企業として成長し続けます。

グローバル社会の一員として果たすべき責任と役割

大気社は、1913年の創業から100年以上にわたって、ビルや産業施設などにおける最適な環境空間を世界中でご提供してきました。当社と社会との関わりの歴史を振り返ると、社会的課題は多様化・複雑化しており、国際社会の一員がそれぞれの責任を果たすことを強く求められるようになったと実感しています。
例えば、2015年9月の「国連持続可能な開発サミット」では、国連に加入する全ての国が、「持続可能な開発目標(SDGs)」のもと、貧困や飢餓の撲滅、人権の尊重、自然環境および生態系の保護など、地球規模の社会的課題の解決に向けて協力し合って取り組むこととなりました。また、2015年12月の「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」で採択されたパリ協定では、世界的な平均気温の上昇を産業革命以前の2度未満にする目標が掲げられ、さらには1.5度より抑える努力が求められています。この目標を達成するためには、人間の活動による温室効果ガスの排出量を森林などが吸収できる範囲に収めることが不可欠です。
当社は、環境に関わる技術やサービスのご提供をグローバルに展開してきた企業として、社会的課題の解決に貢献するため、「企業は社会の一員」という考えのもとに、その役割と責任を果たしてまいります。

 

サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量の見える化

温室効果ガス排出量の削減に向けて、原材料の調達からお客さま段階での製品の使用、廃棄に至る企業活動の上流から下流までの排出量を把握し、当社の事業の重点的な取り組み課題や削減ポテンシャルを的確につかむため、企業がサプライチェーン全体の温室効果ガス(GHG)排出量を算定・報告するための国際的な基準である、スコープ3の算定を開始しました。算定・開示にあたっては、環境省・経済産業省が作成した「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」に準拠し、取り組みを進めてきました。
この算定を通じて、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量の見える化を実施したところ、当社が施工した建物・設備のお客さまの使用段階におけるエネルギー消費によるCO₂排出量がサプライチェーン全体の9割以上を占めているということが明確になりました。この結果を踏まえ、これまで以上に省エネルギー性能の高い設備のご提供を目指すと同時に、グリーン調達の推進や建設副産物の削減など、事業を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでまいります。

 

環境を軸とした事業で課題解決に貢献

当社は、ビルや病院、学校などの空調設備の設計・施工を行う「環境システム事業部」と、自動車を主とする塗装プラントの設計・施工を行う「塗装システム事業部」の2事業部体制で、グローバルに事業を展開しています。
環境システム事業においては、建築物のCO₂排出量は建設段階よりもお客さまの運用段階のものが大半であり、かつ、空調・衛生設備は長きにわたって運用されます。将来を見据えた環境配慮設計の推進やCO₂削減提案を通じて、低炭素化・脱炭素化の社会の実現に向けて取り組んでいます。
塗装システム事業においては、高品質で効率的な塗装工程を実現し、工場全体のエネルギー負荷を低減するとともに、高度な公害対策までを含めた「総合エンジニアリング型」のビジネスを推進しています。塗装の工程で排出されるCO₂や揮発性有機化合物(VOC)の削減は、自動車業界でも重要な課題と認識されており、当社では設計段階からお客さまの環境保全活動を後押ししています。
今後も中核である両事業の基盤を固めながら、長年にわたり培ってきた環境制御技術に関するノウハウを生かした植物工場や、航空機や鉄道車両の塗装など、周辺領域事業の拡大を進め、環境問題をはじめとする社会的課題の解決に貢献していきます。

 

創業理念「顧客第一」の実践が大気社のCSR

これらの事業を行ううえで礎としているのが、「顧客第一」という創業理念です。当社では「顧客」を、直接のお客さまだけでなく、お取引先さま、社員とその家族、株主さま、官公庁、地球環境、地域社会まで含めた「社会全般」と広義にとらえています。社員一人一人が創業理念のもとに日々の業務を実践することで、ステークホルダーの皆さまから永続性のある信頼を得ることとなり、同時に社会に利益と幸福をもたらすと考えています。まさにこの創業理念の実践こそが、当社のCSRなのです。本報告書において、ステークホルダーのおひとりとして、有識者の方と対話をさせていただき、これを通じて、当社の考える方向性が間違いないことをあらためて実感しました。
「顧客第一」の理念を業務で具体的に実践するための施策として、2016年度から2018年度までの中期経営計画を今般、新たに策定しました。コーポレートガバナンス・コードの趣旨に則り、さらなる事業のグローバル化を見据えたコーポレート・ガバナンス体制の構築などにより、社会のニーズや市場環境の変化に柔軟・迅速に対応し、安定的かつ持続的な成長を図ります。また、多様な人材が活躍できる職場づくりやグローバルな人材の育成、ステークホルダーとの対話の促進を通じて、全てのステークホルダーから高い信頼と評価を得ることを目指します。

 

持続可能な社会の実現のために

当社はこれからも「顧客第一」という創業理念を事業の中心に据え、「エネルギー・空気・水」に関わるエンジニアリング企業として持続可能な社会の実現のために貢献するとともに、世界各地のネットワークを強化し、さらなるグローバルな事業展開にも力を尽くします。ステークホルダーの皆さまに信頼され、永続的に成長し、社会から必要とされる企業であるために、最大限の努力を重ねる所存です。引き続き、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

代表取締役社長 上山悟

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